TCR系エスティマ エミーナが
「Dレンジにシフトを入れると振動が出るので直してくれ」
とお客様が持ち込んできました。
はいっ!この型の不具合の定番ですね(笑)
エンジンがミッドシップでオルタネーターや
ACコンプレッサーがフロントボンネット内にあるこの車...。
クランクプーリーからフロントにシャフトが伸びていて補記類を駆動しています。
このシャフトとプーリーの間にゴムのカップリングが
挟まっていてこのゴムが劣化すると振動が出ます。
取り外したカップリング。
左は新品、右は取り付いていたモノです。
ゴム部分がボロボロ....(苦笑)
ちなみに走行距離は65000km。
カップリングを取替、シャフトを復元します。
取替後にエンジン始動、試運転をすると良好となりました。
車の部位で高速回転する円形の物はほとんどバランスが取られています。
ホイール、プロペラシャフト、クランクプーリーなどが代表的な物です。
バランスが狂っていると回転運動が近くの部位
または連結している部位に共鳴し振動となって現れるのです。
私は飲みに行った帰りにタクシーのリアシートに乗り
目をつぶって座っているとプロペラシャフトのダメな車は解かります。
職業病でしょうかね(笑)
いつもと違う感じや違和感を車に感じたら早めに点検を受けて下さい。
「感じる」という人間のセンサーは正確ですからね。